Filed under 御文章・教えいろいろ | Posted 9月 2, 2009 |
蓮如上人の書かれた御文章は、全部で80通のお手紙から成りますが、もっとも親しまれている御文といえば、「聖人一流の章」と「白骨の章」になるでしょう。今回から、「聖人一流の章」について、少し書いてみたいと思います。
この「聖人一流の章」は、御文章の中でも最も短く、しかも、親鸞聖人90年の教えが、あますところなく書かれています。親鸞聖人の教えのすべては、教行信証六巻に書かれています。その要の部分が、すべて、短い「聖人一流の章」に書かれているのです。
では、最初から、少しずつ、聞かせて頂きましょう。
「聖人一流の御勧化の趣は、信心を以って本とせられ候」
この「聖人」とは、もちろん親鸞聖人のことです。蓮如上人という方は、一生涯、親鸞聖人の教えしか、伝えられませんでした。ですから、門徒の方に宛てられたお手紙である御文章にも、私事は一切書かれずに、ひたすら、親鸞聖人の教えを記されています。 蓮如上人の私生活はもちろん、蓮如上人の考えや思い、それらを一切書いておられないのです。まさに、親鸞学徒の鑑、ではないでしょうか。
今日の浄土真宗の僧侶、学者の現状はどうでしょうか。寺での説教はほとんどなされず、たまに話をすれば、私事ばかり。学者や小説家が、歎異抄の解説書を出したかと思えば、「私釈 歎異抄」「私と歎異抄」「私の歎異抄」など、独自の解釈や、自分の体験談ばかり。
蓮如上人の御文章の如く教える人が、親鸞学徒であり、真の仏教の先生と言えるでしょう。